家づくりで失敗しない考え方|間取りは動線、部屋の広さ、最後にこだわり

2026年06月23日 10:40




家づくりで失敗しないためには、こだわりから入る前に考える順番が大切です

間取りはまず動線、次に部屋の広さ、最後に自分らしさを乗せることで、暮らしやすい家になりやすくなります

大工経験のある一級建築士の視点で、間取りの考え方を解説します






家づくりで失敗したくない

間取りを考えているけれど、何から決めればいいのかわからない

LDKの広さ、収納、キッチン、洗面、ランドリールームなど、こだわりたい部分が多すぎてまとまらない



こうした悩みは、家づくりではとても多いと思います


家づくりや間取りを考える時、多くの方は最初に「こだわり」から入りやすいものです



   ・キッチンはこうしたい

   ・リビングは広くしたい

   ・洗面はおしゃれにしたい

   ・収納をたくさん作りたい

   ・SNSで見たような雰囲気にしたい


もちろん、こだわりを持つことは悪いことではありません

せっかく家を建てるなら、自分たちらしい家にしたいと思うのは当然です



むしろ、こだわりはその人らしさでもあります



   ・どんな雰囲気が好きなのか

   ・どんな時間を大切にしたいのか

   ・家族とどう過ごしたいのか

   ・一人の時間をどこで楽しみたいのか



そういった部分を探していくことで、その家らしさが見えてきます


ただ、最初からこだわりばかりに注目しすぎると、間取り全体がまとまりにくくなることがあります



   ・自分らしさを出したい

   ・好きなものを入れたい

   ・理想の雰囲気に近づけたい



その気持ちはとても大切です

ただ、それを最初から全部入れようとすると、家全体の方向性がぼやけてしまうことがあります


家づくりで大切なのは、こだわりを捨てることではなく、考える順番です



   ・私が間取りを考える時は、まず動線

   ・次に部屋の広さ

   ・そして最後にこだわりを入れていく



この順番が、一番しっくりくる家づくりの考え方だと思っています

この章の要点:家づくりは、こだわりより先に「暮らし方」から考える



間取りでまず考えるべきは「動線」




家は、見た目だけでなく、毎日使い続ける場所です


そのため、間取りを見る時にまず考えたいのは、部屋の広さやデザインではなく、そこで人がどう動くかです



    ・玄関から入って、荷物をどこに置くのか

    ・買い物袋を持って帰ってきた時、キッチンまで自然に行けるのか

    ・洗濯して、干して、しまうまでの流れは無理がないか

    ・朝の支度で、洗面所やトイレ、玄関まわりが混雑しないか

    ・来客があった時、生活感のある場所を通らずに案内できるか



こうした日々の小さな動きが、実際の暮らしやすさにつながっていきます


図面上ではきれいに見える間取りでも、動線が悪いと毎日の生活で少しずつ不便を感じます

反対に、面積がそれほど大きくなくても、動き方が自然につながっている家は、とても暮らしやすく感じます



間取りは、部屋を並べるだけではありません

その中で暮らす人が、毎日どう動くかを考えることが大切です



自分らしい家を考える時も、まずはこの動線が土台になります

どんなに好みの内装にしても、毎日の動きに無理があると、少しずつ使いにくさが出てきます


暮らしの流れが整っているからこそ、その上に乗せるこだわりも自然に活きてきます

この章の要点:間取りは、まず「人がどう動くか」から考える


家事動線と生活動線で暮らしやすさは変わる




間取りで動線を考える時は、家事動線と生活動線を分けて見ることも大切です


家事動線とは、料理、洗濯、掃除、片付けなど、日々の家事を行うための動きです

生活動線とは、家族が朝起きてから出かけるまで、帰宅してから寝るまでの自然な動きです



  ・たとえば、洗濯機から物干し場までが遠い

  ・干した洗濯物を収納する場所が離れている

  ・買い物から帰ってきて、キッチンまで遠回りになる

  ・洗面所と収納の位置が合っていない



こうした小さな不便は、住み始めてから毎日積み重なります



反対に、洗う、干す、しまうが自然につながっている家は、家事の負担が軽くなります

玄関、収納、洗面、キッチン、リビングの流れが整っていると、家族の動きもスムーズになります



家づくりで失敗しないためには、見た目の印象だけでなく、毎日の動き方を具体的に想像することが大切です

この章の要点:暮らしやすい間取りは、家事動線と生活動線が自然につながっている

部屋の広さは「何帖あるか」より「どう使えるか」で考える




動線が見えてきたら、次に部屋の広さを考えます



   ・LDKは何帖必要か

   ・寝室はどのくらいあればよいか

   ・子供部屋はどの広さが使いやすいか

   ・収納はどこに、どれくらい必要か



もちろん、部屋の広さは大切です

ただし、広ければ必ず使いやすいというわけではありません



たとえば、20帖のLDKでも、通り道が悪かったり、家具の置き場所が難しかったりすると、思ったほど広く感じないこと

があります



反対に、16帖程度のLDKでも、キッチン、ダイニング、リビングのつながりが自然で、家具の配置や通路がきれいに取れ

ていれば、十分に使いやすい空間になります



寝室も同じです

ただ広さだけを見るのではなく、ベッドの位置、収納の位置、入口や窓の位置によって使いやすさは変わります


子供部屋も、6帖あるかどうかだけではなく、机、ベッド、収納をどう置けるかが大切です



収納についても、量だけではなく場所が重要です

使う場所の近くに収納があるかどうかで、片付けやすさは大きく変わります



つまり、部屋の広さは単独で考えるものではありません


動線と家具配置、収納の位置と合わせて考えることで、本当に使いやすい広さが見えてきます


ここで部屋の広さが決まってくると、こだわりを入れる場所も見えやすくなります



    ・どこを広く見せたいのか

    ・どこに少し余裕を持たせたいのか

    ・どこはコンパクトでも問題ないのか



そうした判断ができるようになると、家全体の形が少しずつ整ってきます

この章の要点:広さは「何帖あるか」より「どう使えるか」で考える

収納は量よりも「使う場所との距離」が大切




間取りを考える時、収納をたくさん欲しいという希望はよくあります


もちろん収納量は大切です

ただ、収納は多ければ良いというものではありません



大切なのは、何をどこで使い、どこにしまうのかです



   ・玄関で使うものは玄関の近くにある方が便利です

   ・掃除道具は使う場所の近くにある方が出し入れしやすくなります

   ・洗濯物は、干す場所やしまう場所とのつながりが大切です

   ・日用品のストックは、買って帰ってからしまいやすい場所にある方が使いやすくなります



収納が多くても、使う場所から遠いと片付けにくくなります

反対に、必要な場所に必要な量の収納があると、家は散らかりにくくなります



収納も、動線と合わせて考えることで暮らしやすさが変わります

この章の要点:収納は量だけでなく、使う場所とのつながりで考える

こだわりは最後に乗せる|自分らしさを活かす家づくり




この順番の方が、家全体に無理が出にくくなります



   ・たとえば、造作洗面にしたい

   ・アイランドキッチンにしたい

   ・ファミリークローゼットをつくりたい

   ・間接照明を入れたい

   ・ホテルライクな内装にしたい

   ・大きな土間収納がほしい

   ・ランドリールームをつくりたい



こうしたこだわりは、家づくりの楽しさであり、その家らしさをつくる大切な要素です

そして、こだわりは「自分らしさ」でもあります



どんな雰囲気が好きなのか

   ・どんな素材に惹かれるのか

   ・どんな場所で落ち着くのか

   ・どんな時間を大切にしたいのか

   ・家族とどう過ごしたいのか

   ・一人の時間をどこで楽しみたいのか



そういった部分を探していくことで、その人らしい家が見えてきます


ただし、この「自分らしさ」は、最初からはっきり形になっているとは限りません



   ・何となく好きな写真

   ・憧れている雰囲気

   ・こうしたいという希望

   ・昔から落ち着くと感じる空間

   ・なんとなく嫌だと感じる場所



そうしたものを一つずつ見ていく中で、少しずつ見えてくるものだと思います


だからこそ、最初からこだわりだけに注目しすぎると、家づくりが難しくなることがあります



好きなものを全部入れようとすると、家全体の方向性がぼやけてしまう

自分らしさを出したいのに、かえってまとまらない

こだわったはずなのに、暮らしにくさが残ってしまう



そんな悪循環に入ってしまうことがあります


大切なのは、こだわりを否定することではありません

こだわりを活かすために、まず暮らしの流れを考えることです

動線が整い、部屋の広さが見えてきた上で、そこに自分らしさを重ねていく

その方が、無理のない形で「その人らしい家」になっていきます


こだわりは、暮らしやすさの上に重ねることで、より自然に活きてきます

この章の要点:こだわりは「自分らしさ」だからこそ、暮らしの土台が整ってから活かす

こだわりから入ると、なぜ間取りがまとまりにくいのか



こだわりから家づくりを考えると、なぜ間取りがまとまりにくくなるのか


それは、こだわりが一つ一つの「部分」になりやすいからです



    ・キッチンだけを見る

    ・洗面だけを見る

    ・収納だけを見る

    ・リビングだけを見る

    ・玄関だけを見る



それぞれは良いものでも、家全体の流れとして見ると、うまくつながっていないことがあります



   ・キッチンは理想通りだけど、買い物動線が悪い

   ・洗面はおしゃれだけど、洗濯動線が遠い

   ・収納は多いけれど、使う場所から離れている

   ・リビングは広いけれど、家具を置くと通りにくい


こうしたことは、実際の家づくりでも起こりやすい部分です



家は、部品の集合ではありません

キッチン、洗面、収納、リビング、玄関、それぞれがバラバラに良ければ完成するわけではなく、それらがどうつながっ

ているかが大切です



自分らしさも同じです


好きなものをたくさん集めることと、その人らしい家になることは、必ずしも同じではありません


   ・大切なのは、好きなものをどこに置くか

   ・どのように暮らしの中に入れるか

   ・家全体の流れの中で、どこを見せ場にするか


そこを考えることで、こだわりはただの飾りではなく、その家らしさになっていきます



   ・家全体として、暮らしが自然に流れているか

   ・毎日の動きに無理がないか

   ・その上で、自分らしさが自然に表れているか

そこを見ないままこだわりを足していくと、見た目は良くても使いにくい家になってしまうことがあります

この章の要点:こだわりは部分で見ず、暮らし全体の中で活かす

大工・一級建築士として見る、暮らしやすい間取りの順番




私は間取りを見る時、部屋の大きさだけを見ることはありません


まず、その家の中で人がどう動くかを考えます



   ・玄関から入る

   ・キッチンへ向かう

   ・洗面へ行く

   ・洗濯をする

   ・収納する

   ・家族が集まる

   ・来客を迎える



そうした毎日の動きを想像しながら、間取りを見ています


図面上では成立していても、実際に暮らすと使いにくい家があります

逆に、面積はそれほど大きくなくても、動線がきれいで、家具や収納の位置が自然に決まる家は、とても暮らしやすくな

ります



これは、設計だけでなく、大工として現場を見てきた経験も大きいと思います



図面の線だけでは分かりにくい部分があります

建具の開き方、家具の置き方、収納の使い方、人がすれ違う幅、日々の動き方

そうしたものを考えながら見ると、単に「広い・狭い」だけでは判断できないことが多くあります



そして、最後にその人らしさをどう入れるかを考えます



全部を目立たせようとすると、家はまとまりにくくなります

でも、暮らし方が見えてくると、どこにこだわるべきかも見えやすくなります




   ・玄関を印象的にするのか

   ・リビングを家族の中心にするのか

   ・キッチンを見せ場にするのか

   ・洗面に自分らしさを出すのか

   ・庭や外とのつながりを大切にするのか



その家にとって大切な場所が見えてくると、こだわりは自然に絞られていきます


だからこそ、家づくりでは順番が大切です



1.まずは動線

2.次に部屋の広さ

3.最後にこだわり



この順番で考えることで、見た目だけではなく、実際の暮らしやすさまで考えた家になりやすいと思います


この章の要点:設計は「暮らす人の動き」を見てから、自分らしさを形にする

まとめ|家づくりは動線、広さ、こだわりの順番で考える




家づくりでこだわりを持つことは、とても大切です



1.せっかく家を建てるなら、自分たちらしい家にしたい

2・好きな雰囲気にしたい

3・使いやすく、見た目にも満足できる家にしたい



それは当然のことです


ただ、こだわりを活かすためにも、考える順番が大切です


最初からこだわりを全部入れようとすると、家全体のバランスが崩れたり、動線に無理が出たりすることがあります


自分らしさを出したいのに、かえってまとまらなくなる

こだわったはずなのに、暮らしにくさが残ってしまう


そうなってしまうと、とてももったいないと思います



   ・まずは、そこでどう暮らすのか

   ・家族が毎日どう動くのか

   ・何をどこで使い、どこにしまうのか



その流れを考えた上で、必要な部屋の広さを決めていく

そして最後に、その家らしいこだわりを乗せていく



家づくりは、こだわりを捨てることではありません

こだわりを活かすために、順番を整えることが大切です



   ・まずは動線

   ・次に部屋の広さ

   ・最後にこだわり



この順番で考えることで、見た目だけでなく、毎日の暮らしやすさまで考えた家になりやすいと思います

間取りでお悩みの方は、「何帖ほしいか」だけでなく、「毎日どう動くか」から一度見直してみてください

その上で、自分たちらしさをどこに乗せるのかを考えると、家づくりはずっとまとまりやすくなると思います

この章の要点:家づくりは、暮らし方を整えてから自分らしさを乗せる

よくある質問




家づくりは何から考えるべきですか



まずは動線から考えるのがおすすめです

玄関からキッチン、洗面、収納、洗濯、リビングまで、毎日の動きが自然につながるかを見ることで、暮らしやすい間取

りになりやすくなります




間取りで失敗しやすいポイントはどこですか




こだわりや部屋の広さだけを先に決めてしまうことです

キッチンや洗面、収納などを単体で考えると、家全体の動線が悪くなり、暮らしにくさにつながることがあります




LDKは何帖あれば使いやすいですか




何帖あるかだけでは判断できません

同じ広さでも、家具配置や通路、キッチンとダイニングのつながりによって使いやすさは変わります

広さよりも、どう使えるかを見ることが大切です




家づくりのこだわりはいつ考えるべきですか




動線と部屋の広さがある程度決まってから考えると、こだわりが活きやすくなります

こだわりは自分らしさですが、最初から全部入れようとすると、家全体がまとまりにくくなることがあります




自分らしい家にするには何が大切ですか




好きなものを全部入れることより、暮らし方に合った場所へこだわりを乗せることが大切です

動線と広さが整った上で、自分らしさをどこに出すかを考えると、まとまりのある家になりやすいです

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