2025年、省エネ基準義務化によって施主から「ZEH対応ですか?」「UA値って何ですか?」
と聞かれる場面が増えています。二級建築士が即答できるかどうかで、信頼の大きさは変わります。
本記事では、施主にも伝わりやすい例え話を交えながら、ZEHとUA値を整理します。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、断熱性能の向上、省エネ設備の導入、そして太陽光発電による「創エネ」
を組み合わせ、年間のエネルギー消費量を実質ゼロに近づける住宅のことです。
施主への説明例
「ZEHは電気代を大幅に抑える家です。高断熱と太陽光で、年間10〜15万円の節約になるケースもあります。」
「国の補助金(最大100万円)が活用できることも多いんですよ。」
体験談での例え
ホテルに泊まったとき、廊下まで快適だった経験はありませんか?
あれは高断熱と効率的な設備のおかげです。ZEH住宅は、その快適さを“自宅で”実現します。
UA値(外皮平均熱貫流率)は、家の断熱性能を示す数値で、小さいほど熱が逃げにくい=光熱費を抑えやすいことを意味します。
基準と目安
ZEH基準:6地域(関東・関西など)で0.6以下、寒冷地で0.5以下
高性能ライン:0.4台なら「冬でも暖房をほとんど使わず快適」
比喩
「UA値は家のコートの厚さ。数値が低いほど分厚いコートを着ているように、冬は暖かく夏は涼しい家になります。」
実例
姫路市の木造住宅(延床100㎡)で、グラスウール断熱+Low-E複層ガラスを採用し、UA値0.48を達成。
→ その結果、暖房費が約30%削減されました。
ZEHは断熱だけではなく、省エネ設備と創エネが揃って初めて成立します。
省エネ設備:高効率エアコン、LED照明、熱交換換気
創エネ:太陽光パネル(例:5kWで年間10万円前後の発電収入)
一次エネルギー消費量:基準比20%削減が必須
実例
明石市の新築(延床120㎡)で、UA値0.5+太陽光4kWを導入。
→ 光熱費15万円削減、補助金80万円を獲得。
ZEH=電気代を抑え、補助金も使える家
UA値=家のコートの厚さ。小さいほど快適で経済的
即答力=施主の信頼に直結
当工房では、省エネ計算・補助金申請・ZEH対応図面の作成までサポートしています。
「施主から聞かれたときに即答できる安心感」を持ちたい二級建築士さんは、ぜひご相談ください。