2025年 建築デザインのトレンド5選!デザイナーの一押しはこれ!

2025年03月14日 13:17
カテゴリ: 最新情報




2025年の建築デザインは、「なんとなくオシャレ」というレベルでは終わりません。

どのスタイルにも、


  ・得意としているハウスメーカーの“設計思想”

  ・そのデザインが似合う住む人の価値観

  ・色・素材・光の使い方の“本質”



がはっきりと表れています。

この記事では、

「メーカー → トレンド → 夢のある風景 → こうするといい → NG」
という順で進めます。


読者は“何を選べば自分らしい家になるのか”を、

自然と理解できる流れにしています。


① 住友林業 × JAPANDI(ジャパンディ)




―― 木の表情が好きな人に。静けさを贅沢に楽しむ家。


■ メーカーの特徴


住友林業は、“木の見せ方”が国内で最も上手いメーカー。

木目の量やトーンを丁寧に調整し、

「木が主役の家」をつくるのが得意です。

木が好きで、自然素材の空気感の中で暮らしたい人にぴったりです。



■ 相性のよい2025年トレンド


木と相性抜群なのが、

北欧×和の融合スタイル「JAPANDI(ジャパンディ)」。


  ・生成色の壁

  ・淡いバーチ材

  ・低めで丸い家具

  ・陰影を使った柔らかい光

  ・小さな中庭の緑

木が主張しすぎない“静けさのデザイン”が、住友林業の家とよく馴染みます。



■ 夢のある風景


朝、まだ家族が起きてこない時間。

生成の壁にやわらかな光が広がり、バーチの床が静かに輝いている。

ダイニングテーブルは角の丸い木製。

窓の外の中庭では、小さな葉が朝風に揺れ、影がゆらゆらと床に落ちる。



主張の強いものは何もないのに、

“ここに長く住みたいな”と思わせる余韻がある。



■ ④ こうするといい(設計の芯)


JAPANDIは、「木を見せる場所」と「木を減らす場所」を分けると極まります。


   ・壁は白〜生成で、床・天井の木を際立たせる

   ・木を“面”ではなく“帯”として見せる

   ・窓の上下ラインを揃え、水平の美をつくる

   ・光源を隠し、陰影だけで空気をつくる

   ・家具は丸み、布は生成、色は3色以内


夜は、壁をなでるような柔らかい照明を使うと、木の陰影が豊かになり心が落ち着きます。


■ NG(ヒント程度に)


黒を多用しすぎると、“モノトーンモダン”に転落。

JAPANDIは「淡い色+木の軽さ」が命。



② 積水ハウス(シャーウッド) × 静謐系 和モダン




―― 旅館のような落ち着きが欲しい人へ。


■ メーカーの特徴


積水(シャーウッド)は、

深い軒・水平ライン・陰影の演出が上手いメーカー。

旅館のような“凛とした佇まい”を住宅スケールに落とし込む力があります。



■ 相性のよい2025年トレンド


2025年の和モダンは、

“黒格子”の時代を終え、


  ・墨色

  ・白木

  ・土色

  ・スリット光

  ・地窓の帯


で魅せる “静謐系の和” が主役。


これは積水の得意な「陰影×木」の表現と非常に相性がよい。



■ 夢のある風景


夕方、玄関の扉を開けると、

細長い地窓から苔と石の庭が切り取られている。

足元にはやわらかな光が灯り、

白壁と墨色の塗壁がゆっくりと陰影をつくる。

家に入った瞬間、旅先の宿に来たように心が落ち着く──

そんな空気をつくれるのが積水の和モダン。



■ ④ こうするといい(設計の芯)


和モダンは“影の主役を決める”ことから始める。


   ・リビングの正面壁、階段壁、吹き抜け壁のどれかを主役に

   ・墨色や土色の塗り壁で“影が映える面”をつくる

   ・窓は地窓・横長FIXを主体に“庭の帯”を切り取る

   ・濃い木ではなく、ミドルブラウン〜白木を中心に

   ・光は天井から落とさず、壁・足元からにじませる



これだけで、“和の静けさ”が家全体に染み渡る。



■ NG(ヒント程度)


黒の使いすぎは重さだけが残る。

和の本質は「暗さ」ではなく「陰影の階調」。




③ 一条工務店 × 生成×曲線の 北欧ミニマル




―― 明るくてあたたかい家を求める人に最適。


■ メーカーの特徴


一条工務店は 性能重視で冬も暖かい家づくり が特徴。

室内は白を基調に整えやすく、収納も多く、

北欧ミニマルと非常に相性がいい。



■ 相性のよい2025年トレンド


2025年の北欧は、

白一色ではなく


   ・アイボリー

   ・生成

   ・ライトオーク

   ・曲線家具

   ・柔らかい面光源


を使った“やさしい北欧”。



■ 夢のある風景


冬の朝。

外は雪景色なのに、室内はほんのりあたたかい。

アイボリーの壁に朝日が広がり、

丸いテーブルに家族が集まる。

ライトオークの床と淡いグレーのソファが、

やさしい空気をつくり出している。



「寒いのは外だけでいい」

そんな家。



■ ④ こうするといい(設計の芯)


北欧ミニマルは“白すぎない”ことが重要。

   ・壁紙は真っ白ではなく、ごく淡いクリームやグレージュ

   ・家具は角を減らし、曲線をひとつ以上入れる

   ・収納扉は壁の色と揃えて“存在を消す”

   ・光は点光源より“面光源”を使う

   ・布小物で温度感を出す(生成、淡グレー、ベージュ)



そして、一条の性能を活かすなら、


「窓から光を取り込みつつ、影が優しく落ちる位置」に家具を置く。

北欧の“暮らしのあたたかさ”が自然に出ます。



■ NG(ヒント程度)


金属脚の家具だらけは冷たく見える。

白×白×白は“実験室”のようになりがち。




④ ヘーベルハウス × 都会的シンプルモダン





―― “何もない美しさ”に惹かれる人向け。



■ メーカーの特徴


ヘーベルハウスは、

四角く端正なフォルムと、無駄を削ぎ落とした外観が特徴。

都会的・硬質・シャープな家を求める人に合う。



■ 相性のよい2025年トレンド


“無機質”ではなく、

生活感を消して美しさをつくるシンプルモダン。



   ・壁と収納が一体

   ・巾木を消す

   ・石目の中間色

   ・ガラスと金属を少しだけ

   ・線を揃える



ヘーベルの直線美と非常に相性がよい。


■ 夢のある風景



夜帰宅して玄関を開けると、

足元にだけやわらかな間接照明。

廊下は“白い壁”ではなく、“白と影の帯”。

リビングへ進むと、窓の向こうの夜景が切り取られ、

グレーのソファが静かに浮かんで見える──。



「物がない」ことが、最高の贅沢になる家。


■ ④ こうするといい(設計の芯)


シンプルモダンは“生活を隠す技術”が命。

   ・収納は全部「壁面一体化」で、扉の存在を消す

   ・巾木はなくすか、極細に

   ・家電は見せない収納へ

   ・壁・床・天井のラインを揃えて“ノイズを消す”

   ・光は壁際に寄せて、影をデザインする


ヘーベルの構造と相まって、

“動と静”のメリハリがある住まいになる。



■ NG(ヒント程度)


収納計画なしで進める=必ず失敗。

物が出ると、モダンは一瞬で崩壊する。



⑤ セキスイハイム × 洗練カリフォルニア・サーフ




―― 明るくて軽くて、休日みたいに暮らしたい人向け。


■ メーカーの特徴


ハイムは、整ったグリッド構成と効率のいい家事動線が得意。

「明るさ・陽気さ・気軽な雰囲気」が似合う。



■ 相性のよい2025年トレンド


昔の“ラフすぎるサーフ系”ではなく、

白×ナチュラルウッド×淡いブルーの、洗練サーフ。



■ 夢のある風景


休日の朝、窓を開けると風がふわっと抜ける。

白い壁に淡い光、明るい木の床。

薄いブルーのソファと、テラスの観葉植物が揺れる。

リビングと庭がひと続きのように感じられ、

どこかの海沿いに住んでいるような空気。



■ ④ こうするといい(設計の芯)


サーフ系成功の鍵は“軽さ”と“通り道”。

   ・室内と外を繋ぐ「フラットな大開口」

   ・床はナチュラルオーク一択で“軽さ”を出す

   ・テラスと室内を同系色にして連続性をもたせる

   ・家具はブルー・白・淡木で3色以内

   ・ラタン・布・無垢の軽い素材を中心に

   ・光量は控えめで“夕方のカフェ”のような落ち着き



これだけで、

「いつまでも家にいたくなる空気」が生まれる。



■ NG(ヒント程度)


狭い部屋に古木や濃ブルーを詰め込みすぎない。

素材を足しすぎると、サーフではなく“雑”になる。




■ まとめ




5大メーカーの指向性と、2025年のデザイントレンドは、

実はきれいに噛み合っている。


   ・木の美しさを味わいたい → 住友林業 × JAPANDI

   ・旅館のような静けさがほしい → 積水 × 静謐系和モダン

   ・明るく温かい暮らし → 一条 × 北欧ミニマル

   ・都会的で洗練された箱が好き → ヘーベル × シンプルモダン

   ・休日のような軽さが欲しい → ハイム × サーフ


そして最も大切なのは、

「こうするといい」=“設計の芯”を知ること。

ここが分かれば、どんなデザインでも“自分の世界”にできます。



この記事は、

これから家を建てる人にも、

すでに検討中の人にも、

「失敗しない選択軸」と

「夢のある未来の風景」を届けるための一冊です



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