旅行者の目で見たとき、日本人が「趣」と感じる古民家も、時に「古臭い・不潔」と映ってしまうことがあります。大切なのは、伝統を残しつつも清潔感と快適性を前面に出す工夫です。柱や梁は灰汁洗いやワックスで磨くだけで、くすんだ印象から趣のある美しさへ。さらに明るい照明や風通しの工夫、水回りの改修を加えると「また泊まりたい」と思える空間に変わります。文化としての古民家を、宿泊施設としての価値に高める――そのためのリフォーム提案を、私たちは日々考えています。