リフォームの省エネで、既存素材・新規素材・後付け窓をどう考える?

2026年07月03日 13:21

リフォームの省エネで、既存素材・新規素材・後付け窓をどう考える?

リフォームの省エネで迷いやすいのは、新築のようにすべてを一から決められないところです。
既存の断熱材、外壁、屋根、床、窓を見ながら、新しく入れる素材や後付け窓との兼ね合いを考える必要があります。

既存住宅では、図面に断熱仕様が書かれていても、実際にその通り施工されているとは限りません。築年数が経っている建物では、断熱材が入っていない部分、劣化している部分、過去のリフォームで仕様が変わっている部分もあります。

そのため、省エネ性能を考える時は、計算だけを先に進めるのではなく、まず既存部分の状態を見て、新しく施工する部分とどうつなげるかを考えることが大切です。

まず見ておきたいところ
見るところ 確認したい内容
既存断熱材 床、壁、天井、屋根に断熱材が入っているか、厚みや種類が分かるか
新規断熱材 新しく施工する部分の断熱材の種類、厚み、施工範囲、既存部分とのつながり
窓・サッシ 既存サッシを残すか、内窓を付けるか、カバー工法やサッシ交換を行うか
増築部分 既存部分と増築部分で、断熱仕様や窓性能が大きく違わないか
設備機器 給湯器、換気設備、冷暖房設備、照明などの仕様と更新予定
現況写真 解体前、解体中、断熱材の有無、窓まわり、床下、天井裏の状態など
リフォームの省エネは、既存部分を見るところから

新築では、床、壁、天井、屋根、窓、設備を一つの計画として決めやすいですが、リフォームでは既存部分が残ります。
そのため、今ある断熱材や窓の状態を見て、新しく施工する部分とどうつなげるかを考えることが大切です。

既存素材と新規素材の考え方

リフォームでは、既存の断熱材をすべて撤去してやり替える場合もあれば、一部を残して新しい断熱材を追加する場合もあります。

ここで大切なのは、既存部分と新規部分をバラバラに考えないことです。床だけ新しくしても、壁や窓が弱いままだと、家全体の省エネ性能は思ったほど上がらないことがあります。

気をつけたいところ
  • 既存断熱材が本当に入っているか
  • 断熱材の種類や厚みが分かるか
  • 部分的な断熱改修で、性能差が大きくならないか
  • 床、壁、天井、窓のどこが一番弱いか
  • 増築部分と既存部分で断熱仕様が極端に違わないか
  • 結露や温度差が出やすい部分がないか
後付け窓をどう考える?

リフォームの省エネで効果が分かりやすいのが窓まわりです。 既存サッシをそのまま残すのか、内窓を付けるのか、カバー工法で外窓を替えるのかによって、工事内容も性能も変わります。

窓の方法 見ておきたいこと
既存サッシを残す 断熱性能が低いまま残る可能性があるため、他の断熱改修とのバランスを見る
内窓を付ける 既存窓を残しながら断熱性を上げやすい。窓枠の奥行きや開閉のしやすさを見る
カバー工法 外壁を大きく壊さずにサッシを替えやすい。開口寸法や納まりを確認する
サッシ交換 性能を上げやすいが、外壁や内装の補修範囲が広がることがある
窓は性能だけでなく、納まりも見る

後付け窓は、性能値だけで選ぶと現場で困ることがあります。
窓枠の奥行き、カーテンやブラインド、開閉方法、既存サッシとの取り合い、外壁や内装の補修範囲も一緒に見ておくと、工事後の使い勝手まで考えやすくなります。

省エネ計算で迷いやすいところ

省エネ計算では、断熱材や窓、設備の性能値が必要になります。 ただ、既存住宅では仕様が分からない部分も多いため、図面、仕様書、現況写真、メーカー資料を見ながら確認していくことになります。

項目 見ておきたい資料
断熱材 仕様書、矩計図、現況写真、解体時の写真、使用予定商品の資料
サッシメーカー資料、ガラス仕様、内窓・カバー工法の商品資料
給湯器 メーカー、品番、種類、効率、交換予定の有無
換気設備 換気方式、換気扇の種類、設置位置、既存設備との違い
冷暖房設備 エアコンの能力、設置室、機器更新の有無、対象範囲
気をつけたいところ
  • 既存部分の仕様が分からないまま進めない
  • 新規断熱材と既存断熱材の範囲を分けて見る
  • 窓の性能値だけでなく、施工方法も見る
  • 設備機器の品番や性能資料を確認する
  • 増築部分と既存部分で、仕様の差が大きくなりすぎないか見る
  • 計算に使う数値と、図面・仕様書の内容が合っているか見る
迷った時は、ここから見る
  1. 既存の床、壁、天井、屋根の断熱状態を見る
  2. 新しく施工する断熱材の範囲と仕様を見る
  3. 既存窓を残すか、内窓やカバー工法にするか見る
  4. 増築部分と既存部分の仕様差を見る
  5. 給湯器、換気、冷暖房、照明などの設備を見る
  6. 図面、仕様書、現況写真、メーカー資料をそろえて確認する
大工のおっちゃん工房の見方

リフォームの省エネは、数字だけで考えると現場とずれることがあります。
既存の素材がどうなっているか、新しく入れる素材がどこまで効くか、後付け窓が現場にきちんと納まるか。そこを見ながら考えると、計算と工事のつながりが見えやすくなります。

リフォームの省エネで迷った時は

リフォームの省エネでは、既存素材、新規素材、後付け窓、設備仕様を一つずつ見ていくことが大切です。
図面、仕様書、現況写真、サッシや設備の資料があれば、省エネ計算に必要な内容を確認しやすくなります。

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