中古住宅が“あなた色の住まい”に変わる。最初にここだけ直せば、夢にまっすぐ進めます。
リフォーム費も分かりやすく。未来の暮らしがイメージできる、はじめての家づくりガイド。
中古住宅の魅力は、あなたの暮らし方や好みに合わせて“好きな形に変えられる”ところです。
「明るいキッチンにしたい」「家事がラクになる動線にしたい」「リビングは広くしたい」―― そんな“理想の家”を、自分のペースでつくっていけるのが、中古住宅ならではの楽しさです。
ただ、その夢をしっかり叶えるために、最初に確認しておくと安心なポイントが5つあります。
ここを押さえておくだけで、あとからムダな出費に悩むことがなくなり、 「この家って、もっと自由に変えられるじゃん!」というワクワクが一気に広がります。
さぁ、あなたの“理想の住まいづくり”に向けて、最初に知っておきたいポイントを見ていきましょう。
■ 1|屋根は“家を雨から守るカサ”です
屋根は、家全体を守る大切な「カサ」のような存在です。見た目がキレイでも、 中の防水紙(ルーフィング)が弱っていると、雨が入り込んで大きな工事になることもあります。
屋根=雨を止める最前線。 ここを最初にチェックしておけば、安心して間取り変更や外観デザインに進めます。
・状態が良い場合の目安:10〜25万円程度の補修で済むことが多いです。
・劣化している場合の目安:80〜180万円(野地板や天井内部まで修繕が必要になるケースもあります)。
■ 2|給湯器は“暮らしを止めない心臓部”です
お湯を生み出す給湯器は、家の“心臓”のような大切な存在です。壊れれば生活がストップしますが、 最初に状態をチェックしておけば、必要なタイミングで冷静に交換の判断ができます。
給湯器=毎日の快適さを支える心臓。 年式・音・サビ・排気の状態などを見ておきましょう。
・初期点検:無料〜1万円前後。
・交換が必要な場合:12〜22万円程度がひとつの目安です。
■ 3|床下は“住み心地と寿命を支える土台”です
床下は、家の健康状態がすべて現れる場所です。白蟻だけでなく、断熱材の有無によって、 寒さ・光熱費・住み心地が大きく変わります。
床下=家の寿命と快適さの土台。 ここを最初に整えておくと、暮らしやすさが一気に変わります。
・点検+防蟻処理:8〜15万円ほど。
・白蟻被害や腐食を放置すると:60〜200万円規模の修繕になるケースもあります。
■ 4|配管は“見えないけれど一番大切なライフライン”です
配管は、見えないけれど家の“血管”のようなものです。古くなると漏水や詰まりが起こり、 床や壁を壊してやり直す必要が出てくるため、費用が一気にふくらみます。
配管=家の中を流れる生命線。 元気かどうかを最初に確認しておくと、水回りリフォームの計画も立てやすくなります。
・軽い修繕:20〜40万円程度。
・破損してからの修繕:70〜150万円と、高額になることもあります。
■ 5|外壁は“家全体を包むコート”です
外壁は、雨・風・紫外線から家を守る「コート」の役割をしています。 ひび割れやシーリングの劣化は、見た目だけでは判断しづらく、内部で傷みが進んでいることも少なくありません。
外壁=家を守る防御壁。 専門家の診断を受けておくと、家の健康状態が早い段階で“見える化”できます。
・診断費用:数万円〜。
・劣化を放置した場合:60〜200万円以上の修繕になることもあります。
■ 女性が一番気になる“総額のイメージ”
中古住宅は、本体価格だけでなく“本体+リフォーム費”で考えると計画がぐっとラクになります。 平均的には、本体価格の30〜60%がリフォーム費として必要になると考えておくと良いでしょう。
例えば、本体価格1,500万円の中古住宅であれば、リフォーム費用は450〜900万円がひとつの目安です。 この中には、家事ラク動線への間取り変更、キッチン位置の変更、耐震補強、断熱改善など、 “住みやすさを上げる工事”が含まれます。
■ インスペクション(住宅診断)で、必要なことを全部“見える化”
「この家、あと何年住める?」「どこを直せばいい?」「全部でいくらかかる?」――。 こうした疑問に答えてくれるのが、建築士によるインスペクション(住宅診断)です。
見た目では分からない屋根裏・床下・配管・外壁・耐震性などをチェックし、 必要な工事とおおよその費用感を、事前に整理することができます。 中古住宅を検討するときは、まずインスペクションから始めるのが、一番安心な進め方です。
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